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2014.01.01 Vol.13 New Moon / for 159 greenz people
あけましておめでとうございます!新月で迎えるお正月、何だか清々しいですね。
今回も greenz people のみなさまに、「グリーンズのつくり方」をお届けします。
 

年末には関東のライターさんが集結してくれました!
 
<vol.13 新春スペシャル>の目次

FEATURE / グリーンズ理事三人が注目する「2014年のキーワード」
Q&A / 編集長YOSHに質問です「食べ物のこだわりは?」

 

FEATURE

今年は"自治" "暮らし" "スピリチュアリティ" に注目!
菜央・YOSH・おのっち新春鼎談「2014年のキーワード」

with Nao, Yosh and Ono


新年あけましておめでとうございます!
旧年中はみなさまのご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

試行錯誤で始まった greenz people も、おかげさまで150名を超え、
さらなる飛躍に向けて、手応えのあるスタートを切ることができそうです。

偶然にも元旦の発行となった今回のメールマガジンでは、
新春スペシャルということで、鈴木菜央・兼松佳宏・小野裕之の3人で、
2014年の展望について語り合うことにしました。

ささやかながら、何らかの気付きとなれば幸いです。
新年のいとまに、ぜひご笑覧ください。(YOSH)


 

組織運営とムーブメント担当の発行人・鈴木菜央
 
菜央 今回のgreenz peopleメルマガは、
2014年謹賀新年スペシャルということで、
NPO法人グリーンズの理事それぞれが、
今気になっているキーワードについて
話をしてみたいと思っています。
 
YOSH 新月が元旦ってすごいね。
よろしくおねがいします。
 
小野 じゃあ、僕からいきますね。
僕のキーワードは「自治」なんです。
 
菜央 それはどうして?
 
小野 別の言い方をすると、
「自分たちでやろう」ということ。

リニューアルを機にグリーンズのタグラインが
「ほしい未来は、つくろう」に変わりましたが、
そういうコンセプトにすんなりくる人が
増えたように感じています。

ちょっと前までは「それってどういうこと?」
というところから話をしなくてはいけなかったけど、
変に自分に言い訳しないで、
「もう自分たちでやろうよ」という
空気ができてきた。
 
YOSH 確かにそうかも。
『日本をソーシャルデザインする』も、
『「ほしい未来」は、自分の手でつくる』も、
まさにそういうコンセプトだしね。
 
小野 で、今まで“自分ごと”や”プロジェクト”に
グリーンズとしてフォーカスしてきましたが、
そろそろそこから一歩進みたいなあと。

自分たちの暮らしを切り開いていくときに、
個人で全て背負うんじゃなく、仲間を招いて、
小さくてもいいから周りに開かれ、
自ら自立したチームで、社会全体で担う
役割分担を定義し直すことが、
僕にとっての「自治」なんです。

それに従って、もっともっといろんな
働き方や職業が増えていくでしょうね。
 
菜央 なるほど。
 
YOSH 「自治」というと、ちょっと遠い感じもしたけど、
そう捉えてみると身近に感じられるね。
“自分ごと”の範囲を少し広げていく。
 
 

マネタイズ担当の副編集長・小野裕之
 
菜央 それに関連して、俺のキーワードは
やっぱり「暮らし」かな。

マイプロジェクトを必ずしも持つ必要はなくて、
そのベースとして、それぞれがほしい暮らしを、
自分の手でつくることが大事だなって、最近思うんです。

エネルギーを自分の手でつくる人を増やす、
「わたしたち電力」もそうだけど、
自分の家に太陽光パネルを設置するのは、
プロジェクトというものではないからね。
 
YOSH そうなんだよね。
 
菜央 今、自分の家をセルフビルドというか、
ハーフビルドで作りたいと思っているんだけど、
それは自分だけではなくて
周りの人たちと一緒にやっていきたい。

家が建つと同時に、新しい経済圏や文化圏を、
作ることにつながっていくと、最高だな。
 
小野 わた電を始めてから、
藤野電力とか非電化工房とか、
暮らしを作っている人たちと
いい形で知りあえていますよね。
 
YOSH 否が応でも、刺激を受けちゃう(笑)
 
菜央 グリーンズを始める前から持続可能な暮らしとか、
コミュニティをつくることをやってみたいと
思っていたわけだけど、7年経って、
事業としてのグリーンズもカタチになってきたし、
ようやく言行一致していける時機にきたんだと思う。

家族との暮らし、社会的な仕事、自分の健康と、
いろんなものをひとつにまとめて、
矛盾のない状態にしていきたいんだよね。

「生きている感じ」がする生き方っていうのかな。
自分で暮らしをつくる喜びを感じながら生きていきたい。
みんながそう行きてけたら、
幸せが近づいてくるんじゃないかな?
 
YOSH それはあるね。
僕も鹿児島で子育てと向き合っているけれど、
理想的なあり方に近づけてきている気がする。
 
菜央 それぞれのライフステージで、
必要な働き方をお互い応援できるといいよね。

あとは個人のレベルではだいぶすっきり
整理できてきた気がするので、
来年は地域との豊かな関係も目標かな。

もうね、ウザいくらいの豊かなやりとりがしたい(笑)
「酒持ってきたよ」とか「漬け物食べる?」とか、
お互いのスキルの交換とか。
地元で、毎週どこかでパーティやイベントやってる感じ。
 
小野 いいっすね。
 
 

コンテンツ担当の編集長・兼松佳宏
 
菜央 たまたま俺たちはそういう話を
3人で共有しながら進められているので、
恵まれているなあと思うけど、
周りの社会起業家と言われている人たちが、
必ずしもそういう状況ではないってのも、
個人的は気にはなっているけどね。
頑張りすぎて、みんな疲れているみたいな。
 
YOSH うん、それは僕も感じるかな。
社会的な意識が強いのは尊敬すべきことだけど、
強すぎて、個人をないがしろにしてしまうのは、
本末転倒だと思う。

今度、ブックコーディネーターの内沼くんが
編集長をしているDOTPLACEというウェブマガジンで
『空海とソーシャルデザイン』という
連載が始まるんだけど、
そのテーマが「スピリチュアリティ」なんです。
 
小野 怪しいですね(笑)
 
YOSH わかりやすくいうと
瞑想的な時間を持つことを、
もっと当たり前にしたい。

そういう言葉にならなそうな
"大きな宇宙とつながる感覚"を、
ソーシャルデザインのあり方と
接続していきたいんだよね。

今は「○○思考」とかたくさんあるから、
“考え方”は出揃っている気がする。
その先に、いったん思考を手放す時間も必要で、
それが瞑想なんじゃないかなって。
頭と心の行き来。
 
菜央 ゆっくり立ち止まる時間は大切だよね。
 
YOSH そうそう。

僕が対話の場に出かけるときに、
大人数でサークルをつくる時間が大好きで。
ひとりひとりなのに、妙な一体感がある。
すべての人の心が開かれているあの感じを、
もっと紐解いていきたいと思っているんです。

12月で編集長になって丸3年が経つんだけど、
編集長をしていて幸せな瞬間って、
みんながそれぞれの持ち場で
身の回りの変化の担い手になっているのを眺めて、
まるでみんなが、"もうひとりの自分"のように
思えるときなんです。

すごく感謝の気持ちでいっぱいになる。
 
菜央 わかる気がする。
 
YOSH 空海の本を読んでて面白いのは、
他力本願でも自力本願でもなく、
「悟るには、自分をしっかり磨きながらも、
大きな宇宙の流れに委ねることが大切」
とも言っていて。

自分の中に実は全ての答えがあるんだけど、
眼鏡が曇っていたらしっかりと見えない。
それが見えるまで眼鏡を磨こうよ、という。
そういう自分と対話して深めていくのが、
スピリチュアルな時間なのかなって。
 
小野 ちょっと難しくて文脈があっているか
わからないんですけど(笑)

僕もいろんな人に「アドバイスをください」って
言われるんだけど、言葉で理解できる世界って
世界の半分だよなーって思っちゃんですよ。

だってどんだけ合理的に説明しても
その通りできるものじゃないから。
それは能力がないとかって意味じゃなくて、
経験とか直感とかいろいろあるわけで、
言葉だけってことにすごい限界を感じますよね。
 
YOSH うん、だから green school とかのカリキュラムも、
奥義みたいなものにしたいなあって思ってる(笑)
とにかく実践を積み重ねないと
しっくりこないことって多いから。

いずれにせよ空海の連載は、
もう自分史に残るチャレンジなので、
いよいよ動き出せるのが楽しみです。
 
 

収録は12月13日に HUB Kyoto にて
 
菜央 今までもこうやって毎年のキーワードを、
何となく決めてきたわけだけど、
その後どうなったかってのも
ちょっと振り返ってみたいね。
 
YOSH 最近は"マイプロ"、"エネルギー"、"ローカル"だったけど、
今はそれなりに実現できている感じがするね。
 
小野 「マイプロ元年です」って言ったのは、
いつでしたっけ?
 
YOSH ちょうど震災直前だったから2011年だね。
 
小野 あのときから”マイプロ観”って、
変わってきたりしますか?
 
YOSH 言葉の解像度は上がったかな。
あの頃はマイプロの記事は少数派だったから、
定義を自分たちで模索していた気がする。
今はほとんどの記事がマイプロになった。

特に震災直後に、突き動かされるように、
みんなマイプロジェクトを始めていた。
震災をきっかけに「自分はどう生きたいか」という、
深いところに根付いて活動している人が
一気に増えたんだと思う。

グリーンズがマイプロを広めたというよりは、
そういう時代の変化の受け皿になれたことが、
大きかったように思うよ。

だから2011年の「マイプロ宣言」は、
正直超浅かったと今は思う(笑)
いっつもそうやってまずは自分から投げかけて、
試行錯誤しながら追いついていく感じ。
 
菜央 震災を契機に本当にカチャってはまった感じだね。
なんかグリーンズも骨太になった。
 
YOSH うん、何より周りのみんなのおかげでね。
 
小野 キーワード化することで、
わかりやすくなりすぎて大事なことが
こぼれ落ちることもあるけれど、
一方で、心のハードルを下げる効果はありますよね。

「なにマジメなことやってるの?」
「いや、これマイプロジェクトだから
楽しくやってんだよね」みたいな。

漠然としたグリーンズの言いたいことの、
入り口をつくるための作業として、
マイプロという言葉を使っていたイメージ。
 
YOSH うん。それがやっと2013年くらいに
血肉化してきたのかな。
 
小野 今は、そこからもう一歩進んで、
「もうちょっと商売にしていかないと
続かないよね」って当たり前のところに戻ってきた。

巷では「○○大学」みたいな
マイプロジェクトへの入り口も増えてきたので、
グリーンズとしては、それをもっと高めたり、
精度を上げていくサポートを
これからやりたいというところで、
3人の意識が一致してきた感じがします。
 
YOSH 結局、どう生きてくかってことなんだよね。
仕事とかマイプロジェクトとかは海の上の
見えている部分にすぎなくて、
海の下には地球の核までつながる深い部分がある。
暮らしだったり、もっと下のあり方だったり。
 
菜央 そうだね。
僕たち自身がそれを探している。
 
小野 うん。
 
YOSH それがそのまま、
グリーンズのコンテンツになる。
 
菜央 僕たちの試行錯誤や失敗をみんなで共有して、
新しい時代の生き方を
それぞれが見つけていけるといいね。

そんなところで、新春対談は
この辺りで終わりますか。

読んでいただいたみなさん、
最後までありがとうございました!
 
 


Q&A

編集長のYOSHに質問です。
「食べ物にどんなこだわりがありますか?」

with Masayoshi Hattori


メルマガの〆は、greenz people と一緒につくるフリートークの質問コーナーです。
ご質問・ご意見などは people@greenz.jp までお気軽にお寄せ下さい!

 

今回は、会員の服部正義さんが質問します

Q. 食べることや飲むことで、こだわりを持っていることはありますか?

食に関する仕事をしてきたので、生産者、食材、安全、料理など、食べることと向き合ってきました。折角の機会なので、greenz.jpの編集長が、日頃食に関してどんなことをこだわっているか知りたいと思いました。よろしくおねがいします。(服部)

▼ ▼ ▼


編集長のYOSHが答えます

A.生命力のあるものを、生命力のあるかたちで。

ご質問ありがとうございます。食べること、もちろん大好きです(笑)「いただきます」「ごちそうさま」と、一日に三度も深い感謝の気持ちを味わうことができるので、とても大切にしている時間です。

"こだわり"と聞いてまず思い浮かんだのは、なるべく「生命力のあるものを、生命力のある形でいただく」ということでしょうか。鹿児島に地球畑という旬の有機野菜を扱う八百屋さんがあるのですが、物件を探すのもその近くかどうかは重要なポイントでした。そういう意味では、冷凍食品、コンビニ弁当、カップラーメンなどは、もちろん便利ではありますが、うちでは食べないようにしています。

あとはパートナーが肉を食べないので、僕も合わせて少しずつ唐揚げやトンカツを卒業していったら、見るからに身体が軽くなりましたね。そういえば、考え方も丸くなってきたかも。魚と野菜を中心とするスタイルは「ペスカトリアン」と呼ぶようですが、今の年齢の自分にはあっていると感じています。

食のことって、下手をすると「あるべき論」がはびこって、せっかくのご飯が不味くなったり、窮屈になることもありますが、「自分にちょうどいい」という感覚はきっと人それぞれなので、いろいろあっていいと思っています。ラーメンが好きな人が、100%の気持ちでラーメンを食べている姿には、感動すらします。

ただ、それが「本当に自分がほしいものなのかどうか」「ただ踊らされているだけなんじゃないか」って一度立ち止まるのは大事なことかなと。CMだったり雑誌の特集だったり、外からの欲求で「スイーツ食べたい!」と思わされることもあるので、「自分はこれが食べたい」という内からの欲求に耳を澄ませることを、いつでも大切にしていきたいと思っています。

 



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回の発行日は<1月31日(金)>の予定です。

メールマガジン編集長:YOSH(グリーンズ編集長)
編集:木村絵里(グリーンズ編集部)、宮本裕人(編集インターン)
発行:NPO法人グリーンズ
メールアドレスの変更はCANPANからどうぞ
配信停止については people@greenz.jp まで