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2013.08.07 Vol.7 New Moon / for 100 greenz people
祝!greenz people が100名を超えました、ありがとうございます!
今回も greenz people のみなさまに、「グリーンズのつくり方」をお届けします。


プレオープンの様子。クラウドファンディングも20万円も突破、感謝!


<vol.7(新月号)>の目次

FEATURE / 鯨本あつこさんに聞く「全国のライターさんとの仕事の進め方」
LIST / ナカムラケンタさんが選ぶ「いいコミュニティのあり方」
COMMUNITY / 増村江利子さんに聞く「ライター+αの関わり方」
Q&A / 編集長YOSHへ質問です「ズバリ親の役目とは?」

 

FEATURE

リトケイではどうしているの?
鯨本あつこさんに聞く「全国のライターさんとの仕事の進め方」

with Atsuko Isamoto / interview by Yosh


グリーンズでいまアクティブに活動しているライターさんは30名ほど。
この夏も新たに個性豊かな20名のライターさんにジョインしていただく予定です。(お楽しみに!)

その一方、人数も一気に増え、日本全国から海外までさまざまに広がりを見せる中で、
質の高い記事を日々発信していくために、"ととのえる"時期にあるような気がしています。

そこで今回は、全国のライターさんと一緒に素敵なコンテンツを展開している
離島経済新聞社の鯨本さんに、編集長として心がけていることを伺ってみました。(YOSH)



離島経済新聞社の鯨本あつこさん

YOSH 今日はよろしくおねがいします!
編集長同士ということで楽しみにしてました。
 
鯨本さん こちらこそ、よろしくおねがいします。
 
YOSH 離島経済新聞がはじまって
もうすぐ3年ですね。
 
鯨本さん そうですね。
グリーンズに記事にしてもらったのが、
創刊してすぐの頃でした。
 
YOSH 2012年のロハスデザイン大賞受賞や、
今年のTEDxTokyoのスピーチなど、
どんどん注目を集めていて、
すごいなあと思っています。
 
鯨本さん ありがとうございます。
ここ一年でやっと、誰に何を届けたいのか、
はっきりしてきた気がしますね。
 
YOSH というと?
 
鯨本さん 当初ターゲットとして想定していたのは、
都会に住む20代〜30代の島好きの女性だったのですが、
実際は30代〜40代の男性の割合も大きくて、
離島出身者が非常に多いんです。

みんな「地元のために何かしたいけど、
何もできていない。」と感じていたんですね。
 
YOSH 僕も秋田県出身なので、
何となくわかります。
 
鯨本さん もちろん最優先は、島に住んでいる人ですが
地縁を持つ出身者も大切な存在です。
その方たちが一番、離島の情報を必要としているし、
もう一度島に関われるようなきっかけを探している、

そんないろんな思いをつなげながら、
離島という新しいマーケットをつくりたい。
そんなことを、ここ最近は意識しています。
 


紙版『季刊リトケイ』は島の人にも大人気!

YOSH 今は何人くらいのライターさんが関わっているんですか?
 
鯨本さん 『季刊リトケイ』を合わせると、100人くらいですね。
プロのライターさんもいれば、島で仕事をしながら、
文章を書いている人もいます。
 
YOSH 書き手はどうやって見つけているんですか?
 
鯨本さん 最近は、発信力のある方が
離島に引越してきたりしているので、
面白いブログも増えてきました。

特に島にいながらネットで存在感がある人って、
がんばっているひとが多いんですね。
そういう方たちをナンパしています(笑)
 
YOSH 現地の声を大切にしているんですね。
 
鯨本さん 素敵な文章を書ける方はたくさんいますが、
ヨソから来たライターさんでは、
書けない文章って、あるんですよね。
 
YOSH わかります。
グリーンズでも、例えば震災復興など、
東北のプロジェクトなどを取材するとき、
なるべく現地のライターさんを探すようにしています。
自ずと質問の解像度も深まると思うので。
 
鯨本さん リトケイは島がテーマなので、必然的に
ライターさんが全国に散らばっているんですが、
グリーンズもそうなんですね。
 
YOSH 理想は、47都道府県にライターがいることなんです。
その方が、地域に根づいた素敵なプロジェクトを
たくさん紹介できると思っていて。

ただ、モチベーションやクオリティを保っていけるのか、
悩みどころではあるんです。
 
鯨本さん いろんなレベルのライターさんがいるのなら、
簡単なところからチャレンジできるようにすると、
いいかもしれませんね。

800字とか、1500字の記事って、
それなりに構成力とかスキルが必要になりますが、
200字くらいなら誰でも書けるようになる。

リトケイの場合、初めてのライターさんには、
『季刊リトケイ』の200字くらいのライトな記事から
お願いするようにしています。
そこから少しずつ、ステップアップしていくんです。
 
YOSH 確かに、ライトな関わり方っていいですね。
 


「日本の離島は宝島」TEDxTokyoでのプレゼンの様子!

YOSH 多くのライターさんがいるなかで、
校正はどうしていますか?
 
鯨本さん 私たちは校正担当がいるので、
赤入れはハンパないですよ。

そもそも文章に自信がある人って、
そうはいないんですよね。
逆に、文章をもっと磨くために、
校正を求めてくる方もいます。
 
YOSH なるほど。。。
グリーンズでは、ライターさんを尊重して、
あまり校正に時間をかけないようにしてきたんですが、
それがライターさんのためになっているのかどうか、
見なおした方がいいのかもしれませんね。。。
 
鯨本さん YOSHさんがすべてをみるのは
現実的に難しいと思うので、せっかく仲間がいるなら、
仲間同士でフィードバックしあうのもいいかもしれませんね。
特にフリーだと、自分の書いたものの良し悪しが
客観的にわからなくなることもありますから。

とにかく大切なのは、
何のための文章なのかということ。

リトケイの場合、関わるすべての人の先に
「島」があるんです。
文章がその人の地元の未来に、
そのまま関わっている。
 
YOSH より大きな目的を共有することで、
関わる人たちみんなで学びあっている。
リトケイのクオリティの秘密が、
ちょっとわかったような気がします。
 
鯨本さん 結局、島の人に迷惑をかけないことが、
大前提なんです。

今はいろんな情報が手に入りますが、
確かじゃないものも多い。
行った人も迷うし、時には島のブランドを
傷つけてしまうこともある。
それはやってはいけないことですよね。

私よりもシマのことを大切にしている人が、
リトケイの先にたくさんいる。
だからこそ、私が関門となって、
うるさくならざるをえないんです(笑)
 
YOSH とてもシンプルで清々しいですね!
今日、鯨本さんと話をしていて、
なんというか、背筋が伸びたような気がします。

僕たちの先に誰が居るのか、
グリーンズとして何を大切にしていきたいのか、
ライターさんたちとも話し合いながら、
もう一度見つめなおしてみようと思います。

今日はいろんなヒントをありがとうございました!
 




LIST

ナカムラケンタ(日本仕事百貨)が選ぶ
「いいコミュニティのあり方」を考える3つのヒント」

with Kenta Nakamura


今回は100名到達記念!ということで、3月に25名限定でお送りした
創刊準備号から、ナカムラケンタの幻のコラムをお届けします。
夜のリトルトーキョーでは、バーテンダーのナカムラケンタに会えるかも!?(YOSH)



日本仕事百貨のナカムラケンタさん

こんにちは!日本仕事百貨のナカムラです。

ここ最近、日本仕事百貨では、デザイナーやクリエイターよりも、コーディネーターやファシリテーターのような募集が増えています。10年前だったらデザインやクリエイティブな業界に進んでいたであろう若い人たちが、今はどうやらコミュニティやファシリテーションなどに興味をもっているようです。

あとづけで「デザイン」よりも、すでにあるものを「ファシリテート」ものに価値の重心が移ってきているように思います。これからのコミュニティのあり方がわかる記事を3つ選んでみました。


ポートランドに学ぶ「ネイバーフッドデザイン」。
吹田良平さん × 荒昌史さんが語る「東京のGREEN Neighborhood」

一方的じゃなくて、みんなでつくる
吹田さん「個人のアイデアの発信とコミュニティが繋がっていること」。もうコンセプトやデザインをつくって、それを消費する/消費されるという構図に飽きてしまっているように思います。そうじゃなくて、個人がつくりあげたものがちゃんと都市の一部として機能している。一方的なデザインじゃなくて、みんなでつくるほうが刺さるんですよね。オープニングパーティーがピークのプロジェクトはもういいんです。(ナカムラ)


ルームシェアならぬタウンシェア宣言!?
”クリエイティブな自治区”を目指す松戸のまちづくり「MAD City」の今

既存とは違うレイヤーに、「まち」をつくる
寺井さん「ぼくらがやっているのは、松戸の町おこしではなくて、MAD Cityという町をつくることなんです。言ってしまえば”自治区”を作るということ。」お上に従う、というよりも、ボトムアップしていく姿勢がここにも感じられます。ぼくらもグリーンズのみんなと一緒に「リトルトーキョー」という自治区の東京のど真ん中につくる予定です。それは既存の街とは違うレイヤーに自分たちで「まち」をつくるものです。


これからのものづくりは”Made in 地元”!
サンフランシスコ発、”Buy Local”ムーブメントを盛り上げるNPO「SF Made」

コミュニティでつくったものを、コミュニティのなかで利用する
「地元のものを買うことは、ローカルビジネスを助け、雇用を促進する。自分たちにとって健康的なコミュニティを育むことにも繋がるのです。」コミュニティで生産・発信されたものは、まずはコミュニティ内で利用することが大切だと思います。それは健康的でもあります。誰がつくったかわからないものであふれた街で暮らすということは、他人事に囲まれて生きていくということ。それは結果として、自分のことも他人事のようになってしまうかもしれません。




COMMUNITY

greenz.jpライター増村江利子さんに聞く
「"ライター+α"な関わり方」

with Eriko Masumura / interview by Eri Kimura


グリーンズが誇る多彩なライターさんたち。
先日の甲斐かおりさんに続いて今回は、2013年新春からジョインし、
グリーンズが仕掛けるさまざまな企画に積極的に参加してくれている
増村江利子さんに、"ライター+α"な関わり方について伺いました。(えり)



ライターの増村江利子さん

えり グリーンズに入ったのは2013年の1月頃でしたね。
 
増村さん もともと読者としてずっとグリーンズを読んでいたのですが、
ライター募集の案内を見て、「これは!!」と思い応募しました。
 
えり 以前はウェブの広告や編集のお仕事をされていたんですよね。
 
増村さん ウェブの仕事をしていたときに大切にしていたのは、
「答えよりもアイデア」ということです。

グリーンズはまさにアイデアの宝庫ですが、
辞書にあるような決まった答えではなく、
アイデアを共有しながら、
みんなが幸せになっていくメディアだったので、
心からシンパシーを感じていました。

感動したり、心から共感しないと、
人って動かないんですよね。
だからこそ行動につながるようなメッセージをこめて、
記事を書いていきたいなと思っています。
 
えり これまでの取材の中で、印象に残っているのは何でしたか?
 
増村さん 「巡の環」の阿部さんです。
阿部さんの考えの深さや、
自分の体験として内から出てくる言葉には
とても惹きつけられました。

特に「お金の価値観を今の1/3にする」という
話は印象的でしたね。

取材後に原宿から渋谷へ歩いたとき、
あまりにもモノがあふれているのを見て、
やるせない気持ちになったのを覚えています。
「足るを知る」というか、
今あるものに目を向けていきたいと強く思いました。
 
えり 阿部さんの取材で「人生が変わった!」と言っていましたね(笑)
 
増村さん そうなんです。
たくさんの発見がありました。

あとは「ぱぱとままになるまえに」の西出さんと進めている
パートナー企画も面白くなりそうです。

自分がグリーンズで企画を持つと、
自分もマイプロの担い手になった気持ちで
関われるのが嬉しいですね。
 
えり 記事を書くことで、テーマが"自分ごと"になっていくんですね。
ディレクションを担当してくれている
わたしたち電力」の企画もそうですか?
 
増村さん そうですね。
もともとエネルギーは自分の中で課題だと思っていましたが、
green drinks BOSOで太陽光パネルの発電キットをつくって、
さらに意識が強まりました。

つくった後に家の電化製品につなぐことが大変だったのですが、
それまで消費電力に目を向けたことがなかったので、
このキットでどんなことができるのかとか、
エネルギーの使い方を知らないな、と気づきました。
 
えり 確かに、どの製品が何ワット必要かとか、
普段はあまり気にしないですものね。
 
増村さん 理系のことだと捉えがちですが、
エネルギーって暮らしそのものですよね。
それを言い換えるのが私の仕事だと思っています。
 
えり 増村さん自身も、電化製品をほとんど持っていないとか、
ミニマムな生活を実践していると聞きましたが。
 
増村さん モノを手放すようになったら、すごく楽になったんです。
不便ぐらいを楽しむほうがいいなって。

グリーンズのコピー「ほしい未来をつくろう」を
とても気に入っているのですが、
未来をつくるには自立/自律することが必要だと思っています。
自分で立つことと、自分を律する強さがないと、
“ほしい未来”に向き合えないんじゃないかなと。
 
えり 確かにそうですね。
最後に、増村さんにとってグリーンズとは?
 
増村さん 今まで"他人ごと"だった物事を急速に"自分ごと"にしてくれる、
強いパワーを持ったエンジン。

エンジンを自分の中に積んでいる人もいるけど、
みんながそうではないので、そんな人たちを動かす、
求心力のあるメディアだと思います。

グリーンズは、どのメディアもまだ到達できていない、
メディアというものの伸びしろを超えて、
さらに高みまで登っていけると思っています。
 
えり それは嬉しいです。ありがとうございました!
 




Q&A

編集長YOSHに質問です。
「ズバリ、親の役目って何でしょう?」

with Tomoe Okano


メルマガの〆は、greenz people と一緒につくるフリートークの質問コーナーです。
ご質問・ご意見などは people@greenz.jp までお気軽にお寄せ下さい!



今回は、岡野ともえさんが質問します

Q. お父さんになって、親の役目についてどう考えていますか?

子育てをしていると、親とは教えたり、導いたり、伝えたりするものという気持ちが大きくなっていましたが、最近は反対なのではと思うことが多いです。親になられたYOSHさんが思うことをお聞きしたいです。(岡野)

▼ ▼ ▼


編集長のYOSHが答えます

A. 「HOMEであること」でしょうか。

ご質問ありがとうございます。なかなか言語化できていなかったテーマだったので、この機会をいただいてとても嬉しいです。

お父さんになったばかりの今は喜びも多いですが、正直なところ戸惑いもそれ以上にあります。夫婦のあり方、お互いの家族との関係、鹿児島での働き方…あらゆるものがリセットされた感じで、一からつくりなおしている状況なので。

きっと3年後、いや半年後でさえ言い方が変わっているかもしれませんが、今の僕が思う親の役目は「HOMEであること」でしょうか。無条件に帰ることができる絶対的な居場所。ふんばれる土台。

子どもはいつか家を巣立っていきますが(と書いてみて、じわじわきますね)、それまでは一番近い存在として、喜怒哀楽をともに味わいたい。いっそ僕も一緒に大笑いしたり、大泣きしたり、我慢しないで素直な自分を100%出せる場所を、当たり前のようにさらっと用意したい。そんなことを思っています。

小説だったり、映画だったり、人によって"親のロールモデル"があるかもしれません。僕の場合、幸い両親がそういう存在でした。

そして父も母も、やがて老いて死んでいく。子どもから「生」を学び、親から「死」を学ぶ。一番近い存在であり恩師なのだなあと、僕自身が親になって改めて気付いた今日この頃です。




最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回の発行日は<8月21日(水)>の予定です。お楽しみに!



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